で、昨日だったか。あれ食べようと思ったんですよ。
オニオングラタンスープ。
まあ、そんな立派なものの作り方を知っていようはずもないのですが、だいたい想像がつくじゃないですか。Imagine that onion soup.
それにですよ、これまで、しらたき、雑煮、貧乏デザート、貧乏ドリンク、親子丼と手抜きの極北を突き進み続けた、人呼んで『リアル孤独のグルメ』たる、この衰弱堂。うーん腹もペコちゃんだし、オニオングラタンスープでも作って一息つくか、といった気軽さで、本当に熱に浮かされて狭い厨房へ。
とりあえず、味の素のコンソメ。300mlに小さじ2杯と書いてある。ふむふむ。お湯300mlくらいとコンソメ小さじ2杯をフライパン(●マダで買った激安の片手鍋が1ヶ月もせずに柄が取れたせいでいま手頃な鍋がない。●マダのヤスさは別の意味でもハンパじゃないよ)に入れ、小さめの玉ねぎ半分をスライス、ベーコン1枚を刻んでコトコト。スプーンで味見、ほー いいじゃないか。こういうのでいいんだよ、こういうので。
一方、グラタン部分。冷凍庫から取り出した8枚切の食パンにとろけるチーズを乗せてオーブンレンジへ。凍っているので2枚分の時間焼く。ちなみに2枚焼くときも凍っているけど2枚分の時間で焼く。このオーブンレンジにはトースト1枚焼きと2枚焼きの設定しかない。
さて、問題はスープ皿。最初に使おうとしていた煮物鉢は食パンが微妙に入り切らない。しかたなく、カレーやパスタで使っている皿を出す。焼きあがったチーズパンを皿に乗せ、コトコトしたスープをぶっかけて完成〜。スプーン持って机に。
……あれ?
スープがない。パンが全部スープを吸収しきって見事に皿の底が見える。これ、何? オニオングラタン? オニオングラタンスープってのはね、なんていうか掬われてなきゃあダメなんだ。
まあ一応食べてみる……あれ、うまいじゃないか。スープを全身に吸い込んでひたひたになったパンはすっかりやわらか。スプーンでほろほろと崩して食べる。とろけるチーズもそれなりに雰囲気出してる。これはありだよね。玉ねぎのスライスが厚くて煮込み時間が足りなかったせいかちょっと硬かったかなあ。
とまれ、食べて満足したんだけど、それはスープじゃなかった。
タグ: 駄食