最近ThinkPadについてまったく書いていなかったので一度まとめておく。実はあれこれ増えている。
3.11の震災時に机上のタンブラーに注がれていたアイスコーヒーを思いっきりかぶって沈黙したThinkPad T42は、ヤフオクで下半身(ディスプレイなしのパーツ)を購入して水没した本体を発送、取り付けを行なってもらい復活したものの、悲しいことにHDDも死亡していた。どうせ一から環境構築するならと、思い切って CFDのIDE接続64GBSSD(CSSD-PMM64WJ2)に換装してみたところ、少しばかり快適になった。
ところが去年の暮れに何を思ったかThinkPad R61(8930-9QJ)をヤフオクで落としてしまった。15000円ほど。旧機ThinkPad T42が15インチ4:3液晶で1400×1050ドットだったのに対して、R61は15.4インチ16:9液晶で1680×1050ドットと若干広く高精細。液晶のサイズ的にThinkPadの現行機種もこれが最大のはずなのでもう次を買うべき言い訳は随分と乏しくなってしまった。
一方、モバイル機だ。これがなかなか我ながらどうかしていると思うのだが、Let's NoteのCF-R3Dをヤフオクで購入していながら、CF-T5Kを購入して主にこれを使っていた。CoreSolo搭載機で1.26kg、カタログスペック15時間のバッテリ駆動は歴代のLet's Noteでもいまだに最長かもしれない。しかし、ThinkPadじゃない。いやだからどうなんだといわれても自分にもよくわからない。しかし、モバイルでもThinkPadが欲しいのだ。これはもう理屈じゃない。
で、去年の5月にThinkPad X60sの訳あり中古を格安で見つけた。9000円。調べるとわかるのだが、X60sはバッテリに問題が出て自主回収の対象になった経緯がある。訳ありはたぶんこれだろうと踏んで買ってみたら正解だったようでまったく問題がない。バッテリは大容量の8セルの社外品を購入し、使えるようにした。
しかしこれ、重い。通常の4セルでも1.39kgなのでたぶん1.5kgくらいはある。そう、ThinkPadのモバイル機はLet's Noteに比べると、重い。重量に関しては強度とのトレードオフになっているのだ。そして、バッテリ駆動時間が短い。標準4セルのカタログスペックは4.5時間。8セルで倍になってもやはりCF-T5Kには及ばない。結局画面サイズも解像度も変わらず、バッテリ駆動時間が長く軽いCF-T5Kを使い続けていた。
それにしても、もう少し軽くて、もうちょい長く使えるThinkPad Xシリーズはないのかと調べてみると、ThinkPad X201sが12.1インチWXGA+(1440×900)液晶で標準4セル1.17kgとそこそこ軽い。9セルで1,39kg、バッテリ駆動時間が13.6時間とあり、これならばCF-T5Kから乗り換える理由はある。
ところがだ。ThinkPad X201sは後継機が出ていないために中古の数が少なくヤフオクでも高い。安くても7万円超、10万円に近く現行機種とあまり差がない。これはどうにかならないものかとあれこれ考えてみたが、まあどうにもならない。さらに調べていてはたと気づいた。X201sの1世代前、X200sである。この機種はちょっと特殊な2ライン構成で、WXGA(1200×800)液晶のモデルが1.32kgに対してWXGA+液晶を搭載したモデルはX201sとほぼ同等の1.19kgなのだ。
ということでX200sのWXGA+モデルに対象を絞って、じっと安いものが出てくるのを待っていたところ、指紋認証デバイス付きで即決5万円というのを見つけついに購入。ヤフオク落札金額生涯最高値。
もはや欲しいものはない。
それを知ったのは
ぼくのThinkPadが積み重なり
そして
あれ、
あれに出会って
からだった。
ThinkPad X1 Carbon……。
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