がっぷ獅子丸「悪趣味ゲーム紀行3」(マイクロマガジン)

books 】 2004 / 11 / 03
俗にクソゲーと、またバカゲーと呼ばれる類のゲームはそれこそ数え切れないほどあって、書店のサブカルチャーの書棚を覗けばそうしたゲームをご丁寧にも何本も何本も紹介してくれる本がいくつもあるのだけれど、そうした類書とは一線を画しているのが私淑してやまないがっぷ獅子丸先生の諸作である。最新刊の「悪趣味ゲーム紀行3」(マイクロマガジン社)を書店で見つけ即買い。
遊べるか/遊べないか、面白いか/つまらないか、といった二元論に陥ることなく、制作者の突き抜けた情熱があらぬところで幸か不幸かシッカリ結実してしまった面白悲しいゲームの数々をやさぐれた業界ネタや忘れ去られたゲーム・マンガ・特撮その他の小ネタを比喩に交えつつ、自らのプレイをベースに語る粋なレビューの数々は、なんか日常生活じゃあんまり使ってないとこを突いてきて変な笑いがこみ上げてきます。コンプするまでの苦痛に満ちた時間を、書きながら思い出してまた苦痛になってしまうあまり、愛憎どころか内臓まで入れ替わってるんじゃないのかと時に思わせる文体は他の追随を許さず。どこをどう読んでも誉めてはいないのに、やはりある種の突き抜けた情熱をもって語り起こしてしまうがゆえに不快感を感じさせない獅子丸節、いまだ健在

1995年より隔月刊『ゲーム批評』で続いている連載(何度か手にとってがっぷ獅子丸の連載がなくて買うのをみあわせたことがあるな)もまもなく10年、およそ3年に1冊のペースで、気が付けば俎上にのぼるタイトルも次第にどこか小粒な感じ。この先どこまでいくのやら、と思っていたら、いつの間にか異業種参入ですか。業界唯一のおたく向け官能小説雑誌『二次元ドリームマガジン』とやらに「悪趣味エロ紀行」を連載中とあるじゃないですか。まもなく単行本発売?! って、どこ行けば買えるんだよそれ……。

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