せめて1日30分は本から何かを学ぶための方法について

essay 】 2007 / 08 / 15
正直いって、こんなエントリーが誰かの役に立つのか、という疑念をいまも払拭できていません。しかし、このお盆休み、1日1回は更新してみるか、と心に誓った衰弱です。そして誕生日に爆発しすぎたせいですでにネタ枯れです。

石川智晶が男じゃないとか書いてる時点でもうそれは明白じゃないですか。でもいまだにどう見ても男の名前にしか見えない。もしかして、小倉智昭の名前が刷り込まれているせい?

まあいいや。さて、そもそもぼくは本を読むのが苦にならない人間です。むしろ本を読まないことのほうが苦しい。読むものがなければもうなんでもいい。手元にあるカロリーメイトをひっくり返して「11種類のビタミンをはじめ、6種類のミネラル、タンパク質、脂質、糖質を手軽に補給できるバランス栄養食品」なんて説明を読み始めるに決まってます。

でも、世の中そんな人ばっかりじゃないんですよね。たぶん。

そんなわけで、ふだんぼく自身はあまり意識せずにやっている「本から何かを学ぶ」ということを「そんなことしたくねぇ! けど、必要かな……」という人に向けて、もう少し腑分けしてみようかと思います。

■まずは本選び(1) <ミッション−シナリオ−成果物>を整理する
本から学べ、といっても世の中には山のように出版物があふれていて、どの本から学べばいいんだよ、と戸惑う人向けに、まずまとめ。
極論:本はなんでもいい。どんな本にも、なんかしら学べることはある。
でも効率は悪いです。本を読むこと自体が苦痛な人にこれはないだろ、お前。そうだよなあ。カロリーメイトの裏書きからでも学ぼうとする衰弱のような人間は極めて非効率に生きているといわざるを得ません。笑い。

となると、まずは本選びが重要。その際、5分でだいたいわかるビジネスマネジメント(イケメン農家編)で触れた<ミッション−シナリオ−成果物>という構造をまず思い出してください。

ミッションはいま自分が仕事や生活の中で一番関心を持っていることから組み立てましょう。もっと、コンサルティング的な仕事もしたい、とか、部屋を片付けたい、とか、俺もイケメン農家を目指したい、とか。その際制約条件が存在することはお忘れなく。笑い。

こうしたミッションを実現するための知識を手に入れる、それが今回のシナリオです。すると成果物は、『必要な知識を提供してくれる本とその入手、そしてそれを読み終えること』になります。

■まずは本選び(2) 大きな本屋へ行こう
なんで? amazonで買えばいいじゃん? と思ったあなた。だめだめ。あれは本読みのプロが使うツールです。周りにあなたに最適の本を選んでくれるアドバイザー的な存在の人間がいるか、月に20冊以上本が読めない人はamazonを使うよりも、無理に時間を作ってでも書店に行くべき。それもできるだけ大きな書店へ。大きな書店が近所にない人は、この時点で大きなハンディを背負っていることを意識しつつあきらめて小さな書店へ。

大きな書店の棚は、それ自体が巨大な情報メディアです。書店を1周して手当たり次第に本を取れば、1日30分の読書以上の成果が挙がります。足腰も鍛えられます。笑い。また小さな書店でも、ごくまれに非常にきっちりとした棚づくりができているところがあります。そういった書店を近くに持つ人は幸せです。

■まずは本選び(3) 本屋で何をするべきか
大きな本屋にいったら、まずは最新刊のコーナーを覗いてみてください。平積みの本の書名を眺めるだけで、何かが見えてきませんか? 今は見えなくても、通ううちに見えるようになります。で、その中に、あなたのミッションに合致しそうな本があったら、手にとって、前書きや後書きと目次を読んでください。少しでも、ひっかかるものがあるなら、その本はとりあえずキープ。

最新刊のコーナーを見終えたら、新書や選書のコーナーへ行きましょう。最近の新書や選書は比較的テーマを絞り込んで専門的な内容も少し盛り込みつつ短い時間で読み終えられるようまとめられていて、とっつきやすくなっています。

ただし、新書や選書は装丁が統一されているため、必要な本かどうかを見極めるのが意外に難しいのも確か。ざっと書名を眺めてひっかかるなら手にとって、目次を眺める。ピンときたら、とりあえずキープ。この時点で3冊手に持っていたらもうレジへ向かっていいでしょう。

え、1冊も選べてない? ではあなたのミッションに関わる本を並べているコーナーへ向かいましょう。小さな書店の場合、ここの品揃えで大きな書店と差がつくんですよね、残念ながら。

で、たくさんの本が平積みで、書棚にささって、並べられています。平積みならばじっくりとタイトルや帯を眺め、装丁から漂う気配を読み取ってください。棚挿しの本はタイトルと本の厚さを眺め、できるだけ薄い本でピンとくるものを探してください。ここまで書きませんでしたが、ハードカバーの厚手の本はできるだけ避けてください。いきなり富士山に登ろうとしてはいけません。微笑。新書や選書、軽装版で手ごろな厚さ、タイトルがピンと来る、目次を読むとちょっとワクワクする、こんな本が見つけられれば大きな収穫。できればそんな本を3冊ほど選んでレジに向かってください。

【幕間】どうやって本を選ぶのが正しいのか
専門書にせよ、新書・選書にせよ、正直「どうやって本を選ぶのが正しいの?」という疑問が涌いてくるんじゃないかと。

これはずばり、。笑い。

多くの本や著者にまつわる知識があれば、ある程度絞り込みは容易ですが、それでもはずれを引くのが本読みの世界。あなたがはずれ本を引いても、ちっとも恥ずかしいことではありません。悔しいことではありますが。微笑。はずれ本を買わされ、無駄な本の山を作って、ようやく選書眼は磨かれていくのです。

え、そんなもん磨きたくない? 周りに選書眼を持つ人を探してください。こういう人は、概して人に本を薦めるのが大好きです。それが自分が読んだことのない本であっても、です。笑い。正直に、こんなことを勉強したいんだけどどんな本を読んだらいい? と聞けば、喜んで勝手に探してくれます。便利だ。ぼくも回りにそんな人がほしい。笑い。

■本は投資だと割り切る
この考え方を、ぼくは本田直之「レバレッジ・リーディング」(東洋経済新報社)から学びました。恐らく上のステップを踏んだ人はレジで3〜4冊の本を3000円〜5000円支払って購入したと思います。本を1冊買うことを、ベンチャー企業1社に投資したと考えてください。なかには屑同然の会社で上場どころかあっというまに雲散霧消する会社もあるでしょう。中には無事上場までこぎつけて大きなリターンをもたらしてくれる会社もあるでしょう。しかしそうした会社はごくまれです。ベンチャーキャピタルでファーストラウンドの投資企業の上場率が3割を超えるなら相当の目利き。てか、そんなすごいベンチャーキャピタルはないよな。10社に1社でも相当なものなんじゃ? そして本は、ベンチャー投資に比べ、わずかでもずっと確実なリターンをもたらしてくれます。まずは購入した3〜4冊の本から、5000円のリターンを得るぞ、と心に刻んでください。仕事で、暮らしの中で、5000円を費やして何かを買ったのと同じ効果を得られれば、元が取れる、と。で、気がつけば、それはずっと大きなリターンをあなたにもたらします。

■本を読む時間がないあなたへ
「ここまではできたけど、正直本を読む時間なんかねぇよ!」というあなた。時間を作ってください。笑い。先に「ハードカバーの厚手の本はできるだけ避けてください」と書いたのは、これにも関係があります。そして、本を3冊以上買うのも、同様。通勤時のかばんに、買った本を2冊入れてください。電車の中で、その日の気分でどちらかを読んでください。行きに15分、帰りに15分。これで1日30分の読書時間ができました。え、「俺は自動車通勤だ」? OK。家で読書。これぞ王道です。でも家に帰ると、ついネットとかして気がついたら寝る時間なんだよ……。はい、ぼくもそうでした。

ところが最近、毎日家で最低30分の読書時間を確保できるようになりました。ヒントはメガネのレンズを入れに神保町へ行ったときに3冊100円で買った文庫本の中の1冊、吉田たかよし「不可能を可能にする 最強の勉強法―究極の鉄則編」(PHP文庫)の中にありました。

この本の最初に、「キッチンタイマー勉強法」というテクニックが出てきます。キッチンタイマーでもデジタル時計の逆算タイマーでも、PC用のフリーソフトでもなんでもいいので、読む本と15分タイマーを用意してください。ぼくはキムラヤで逆算タイマーつきのストップウォッチを2980円で買いました。

帰宅後の決まった時間、例えば就寝1時間前になったらこれをセットで用意して椅子に座ります。家に椅子がない? 座椅子なり壁なりにもたれかかってください。後頭部の少し上にミカンが浮かんでいるのをイメージして(これはポール・R・シーリィ「あなたもいままでの10倍速く本が読める」(神田昌典・訳、フォレスト出版)の中に出てきたもので、他の内容は全て忘れたのになぜかこのテクニックだけはいまだ忘れずに覚えています)、「読むぞ!」の決意(この気合、というのも吉田たかよしの本の集中法の中に出てきます)とともにタイマーを押して、本の読みかけのページを開きます。15分タイマーがなったときに今ひとつ集中が浅いようならちょっと一休み。まだまだいけると思ったらもう一度15分カウント開始。こうして15分2セットで30分の読書時間が確保できます。

これを毎日続けると、あなたの何かが変わるかもしれません。変わらないかもしれません。最後に重要なことを一つ。読むための本は切らさないように絶えず仕入れを忘れずに。しかし、ぼくのように仕入ればかりに精を出すと、部屋中に本があふれて悲惨なことになります。苦笑。



タグ:Book lifehack





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この記事へのコメント
あっしもタイマーユーザー。
ほんと、齢を重ねるほどに時間に対するユルさが私の場合際立ってきつつありますヽ(゚∀゚)ノ


Time is Money

って、実は、今というより、あの日に帰りたいんですけどね。はい。

とはいえ現実を直視しつつ、引用するならば

・何をするにも時間は見つからないだろう。時間が欲しければ自分で作ることだ。<チャールズ・バクストン>

・短き人生は時間の浪費によって一層短くなる<サミュエル・ジョンソン>

・時間の価値を知れ。あらゆる瞬間をつかまえて享受せよ。今日出来る事を明日まで延ばすな。<チェスターフィールド>

・時間の使い方の最も下手なものが、まずその短さについて苦情をいう。<ラ・ブリューエール>

・明日はなんとかなると思う馬鹿者。今日でさえ遅すぎるのだ。賢者はもう昨日済ましている。<クーリー>

・明日できることは今日やるな <西村博之>

・ゲームは1日1時間 <高橋名人>



偉大なる先達の言葉を噛み締めながら過ごす毎日 プ
Posted by 銀弾 at 2007年08月15日 18:49
明日はなんとかなると思う馬鹿者。今日でさえ遅すぎるのだ。賢者はもう昨日済ましている。<クーリー>

身に染みました……私、馬鹿者でございました。

で、銀弾丸さんもタイマーユーザーでしたか。

タイマーを使ってわかったのは、1日24時間という物理的な時間の長さは変えられなくても、15分なりの時間の質は変えられる、ということ。職場でもタイマー導入しよ……
Posted by 衰弱堂 at 2007年08月16日 00:26
15分×2セット=30分は、チャレンジの勉強法と同じで合理的だ。中学生もやっているよ。
Posted by ムラダス at 2007年08月16日 00:58
Hello


Thank you for your rightinng.

来れました

微笑
Posted by anan at 2007年08月16日 17:05
ムラダスさん:

がんばって勉強と部活の両立に挑戦してみるよ。笑い。

ananさん:

あら、ようこそおいでくださいまして……。メールアドレスは入力不用なので消しておきますね。ほんとパケ代大丈夫だろか……。
Posted by 衰弱堂 at 2007年08月16日 18:41
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