5分でだいたいわかるプロジェクトマネジメント

marketing 】 2007 / 06 / 24
以前のエントリー
すべての企業人にはプロジェクトマネジメントの基本的な考え方に対する理解が必要だなと痛感。これはPMBOKとかP2Mみたいな規格では解決しない話。日本の社会人全員にPMP取得しろといっても無理でしょ。もっとシンプルな枠組みが必要。後日「5分でわかるプロジェクトマネジメント」というエントリを起こす予定。
と書いたやつをまとめてみる。

まず、なんでPMBOKとかP2Mじゃだめなの? という話をプロジェクトマネジメントの定義と重ねながら。「プロジェクトマネジメントとは?」という部分をそれぞれから引いてみよう。

【PMBOKの定義】
「プロジェクトとは、独自のプロダクト、サービス、所産を創造するために実施される有期性の業務である。」

【P2Mの定義】
「プロジェクト(project)とは、特定使命(Specific Mission)を受けて、始まりと終わりのある特定期間に、資源、状況など特定の制約条件(constraints)のもとで達成を目指す、将来に向けた価値創造事業(Value Creation Undertaking)である。」
というわけでどちらかというとP2Mの方がわかりやすい。ぼくはPMBOKもP2Mもきちんと全部を通読していないが、印象として全体的にもP2Mの方が枠組みとしてわかりやすい。ただしP2Mは抽象的・概念レベルのまとめ方をしている部分が多く、拾い読みして実践に使うにはPMBOKの方が有益。

で、これはいずれをとっても、内容的にもボリューム的にも一般人に読みとおせる代物じゃない。読んでもつらい。いやほんと。

えーっと、たぶんここまでで5分だな。それではこの辺で。ってちょっと待て。笑い。

とりあえず本題に入ろう。まず企業人のビジネスワークはすべてプロジェクトだ、と考えること。期限も与えられず、他のタスクと独立して単独で進められる業務というのはまず皆無と考えていいだろう。だから、はたらくおじさんはプロジェクトマネジメントについて少しは知っておくべきなのだ。いや、おばさんもおにいちゃんもおねえちゃんもだけど。あと小学生でも知っておけばなんかの役には立つよ。微笑。

まず、以下の図を見てほしい。

5分でだいたいわかるプロジェクトマネジメント


縮小しすぎて見えにくいので別途PDFも用意した。こちらを見ながら読んでください。

まず、基本の基本。プロジェクトマネジメントとは一定期間内に必要な成果物を得るためにその全体をマネジメントすることをいう。成果物は多くの場合いきなり完成しない。成果物を得るための中間成果物が必要になる。例えばWebサイトという成果物を得ようとするとき、全体の設計書やWebサイトに掲載する画像やテキストなどが中間成果物にあたる。

成果物や中間成果物を得るためにはいくつかの作業が必要になる。エディタでしこしこコード書いたり、イラストレータで画像作ったり。こうした作業を最終成果物から漏れなく落とし込んだ一覧をWBS(Work Breakdown Structure)と呼んだりする。WBSは非常に重要なのだが、これをきちんと作れる人は少ない。大概、作業の全体が見えておらず抜け漏れが出るケースが多い。成果物→中間成果物への落とし込みをしっかりとやるとこの抜け漏れは多くの場合防げるはず。

で、一般的なプロジェクトマネジメントではWBSでタスクレベルに落とし込んだものに人と時間を割り当てて、最終期限までのスケジューリングを行うことを指す。この際にPERT図などで最短のスケジュールを割り出すのがプロジェクトマネージャの仕事だが、個人的にこんなことはあんまり気にしない。ぼくは大雑把だからね。笑い。

注意して欲しいのは、図にあるように最終成果物はプロジェクトマネジメントで定義されると同時にビジネスマネジメントの領域からの拘束も受けているということ。

これは当たり前のことなんだ。だって、成果物自体がビジネスの成果と直結することはまずないのだから。ECサイトシステム、という成果物を産出するためにプロジェクトマネジメントをきちんと行い、与えられた期限までに完成させたとしよう。そのECサイトシステムだけでは利益は生まれない。ECサイトシステムを使ってどのように収益を生み出すかはビジネスマネジメントの領域の問題なんだ。

与えられる成果物をどのように使い、最終的に何を目指すのか、こうしたストーリーとビジョンは、マネジメントレベルだけでなくプロジェクトに参画する全ての人に共有されていることが望ましい。が、多くの場合そんな幸せなプロジェクトは少ない。

ストーリーもビジョンも勝手に立てることができるが、当然ながら間違いなく利害相反は生じる。すべてが自分の思うように行くはずないよな。相反する利害の間を縫って、最適のストーリーを描き、あるべき最大の果実としてのビジョンを実現するのがビジネスマネジメントだ。そのために必要な成果物こそを定義しなければならない。ここの部分を中途半端にごまかすと、成果物がぶれてプロジェクトは混沌の坩堝に叩き込まれる。鳴り響くデスマーチ。笑い。いや、笑えない人多いんだろうな。

しかし、先に書いたように企業人のビジネスワークはすべてプロジェクトなのだ。そして多くの場合、ストーリーもビジョンもマネジメント層ではなく自分でコントロール可能である。なんのために何をつくるのか、を意識して、必要なものを得るための作業を細かく分解してみること、それがあなたのプロジェクトマネジメントなんだよ。

えーっと、20分くらいかかるかなこりゃ。苦笑。






Comment(2) | TrackBack(0) | marketing

この記事へのコメント

ありがとうございます。
勉強になりました。本当に


誰も、コメントされてないのが気になりました。何故かしら。さんありがとう。

考えさせられました。卮コッ
Posted by われもこう at 2007年09月21日 08:39
まあ、コメントはあまりないものなんですよ。
あ、ケータイの顔文字は使えませんよ。微笑。
Posted by 衰弱堂 at 2007年09月26日 00:33
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