他人事のように年金について語ってみる

essay 】 2004 / 05 / 20
木村剛氏がものすごい勢いで厚生労働省にツッコミ入れてるらしいので物見遊山で出かけてみた。他人まかせなぼくとしても、ここんところのドリフのもしもシリーズのような国民年金コント(『もしも国民年金未納の閣僚がいたら……』とかそんな奴だね。落ちは当然、「だめだこりゃ」)はさすがにうんざりしてきたわけで、生データに基づいてまっとうな議論をしよう、そのためにまず厚生労働省にデータを開示させようという腰の据わった取り組みを見るとほっとするわけです。

が、一方でもう延々国会だのマスコミだので扱ってきて、誰もそこにツッコミ入れなかったのかという気もするわけで。いかにもよそごとのようで恐縮ではあるわけですが、別に年金について考えることを生業としているわけでもない木村氏が業を煮やして情報開示請求をしている一方で、当事者は「データ開示を要求すべきですが、厚生労働省がそれに応じるかどうか…。」みたいな泣き言をいっていたわけですか。はあ。

で、ちまちま書きながら年金制度改正についてはほとんどわかっちゃいないわけですが、とりあえず納付の手続き的な部分はいじらずにお金の出入りの調整をうまくつけて、100年たっても大丈夫とかなんとかいっているらしい、という意訳をしていたわけです。ただ、ずっとよくわからなかったのは、負担料率をいじるっていうけど、その時納付率は何%でシミュレーションしてんの? ってこと。これ、誰か説明してる人いないのかなと思ってたんですが、実は誰も知らないわけ? で、リンクを色々たどると、第26回社会保障審議会年金部会資料というのに行き当たったわけですが、試算結果の概要というのを見ると……なんだこりゃ。シミュレーションのパラメータは「最終負担料率(年収の何%か)」、国庫負担の割合(国が1/2を負担)」、「人口推計(少子化の進展について何種類か)」、「経済前提(2008年度以降の実質賃金上昇率)」、「給付と負担の均衡(永久に均衡か、95年間の均衡か)」だけ?

新製品を市場に出すにあたって、シミュレーションをしてみよう、と。固定費も原材料費もはじきだして、販売価格もいくつか設定してみた、と。で、何個売れるかわからんのに損益わかるんですかね? ああ、年金未納者の罰金上げて、納付率は100%になるから、変数に入れる必要はないわけですか。全部完売ね。とほほ。

お詳しい皆様におかれましては、「未納が完全になくなっても年金問題は解決しない」でFAだそうですが、年齢階級別の納付状況を見ると左肩下がりで20代の納付率なんざ5割切ってる状況にあって、払っても払わなくても同じと切り捨てられると、なんか気持ちよく払えないよなあ。苦笑。で、人口推計月報で20〜59歳人口見ると7,004万人。未納率37.2%で2,605万人ほどいるんですが、うはは、どうやって罰金取るつもりなんだ。でも全員から30万せしめりゃ8兆円弱にはなるか。おっさん、それで足りるか? おつかれさん。苦笑。

これ思うに、全員きっちり払うもの払っても全然足りねえよ、みたいなことが具体的な金額まではっきりしてしまうと俺ら絶対やばいよな、的な保身がありそうなんですよ。だからこそ、言い逃れできない現実をまず出して、全員払ってもこれだけ足りません、じゃあどうやって金集めるか、という話にしてくれないとよくわからないんですが。

修学旅行の積立金がなぜか最上級生を除く学年全員で積み立てで、気づいたら卒業しちゃった前の生徒会役員たちが結構使い込んでて、このままじゃ修学旅行に行けなくなりました。でも、積立金を払ってない人がいます! みたいな状況?(しかも最上級生は留年しまくりで何度も修学旅行に行きやがる、ってことか? 笑い)

でもまあ、1年生は半分が払ってないとか、生徒会にも払ってない奴がいっぱいいるとかはまあいいから、とりあえずもう修学旅行シーズンなんだから、全員ちゃんと払ってもあといくら足りないのか正直に言ってみろや、と。

なるほど、もしも自分が生徒会役員だったら、そんなこと絶対いえねぇなあ。だめだこりゃ。

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