I shop therefore I am

network 】 2004 / 05 / 07
タイトルはバーバラ・クルーガーの作品から。

切込隊長BLOGで読んでにやにやしていた井上俊一氏の「インターネット視聴率とは使えるデータなのか」に、補足がついていてまた面白いわけですが。そもそも、同じテキストをhttp://inoue.typepad.com/http://blog.japan.cnet.com/inoue/にダブルポストしているのもよくわからないわけですが。
究極的には「セグメント」ではなく「パーソン」になると思います。SEMでも進化の過程として「セグメント」を取り入れることは有効ではないかと思いますが、最終的にはその人にあった広告を出すことが目標になるのではないかと思います。

んー、パーソナライゼーションに過剰な期待をもちすぎなんではないでしょうか。

パーソナリティなんて、シチュエーション次第でどうとでも変化する可塑的なそれで、インターネットの中だけでの振る舞いをいくら蓄積してみても、ある人と個別の商品とが本当に結びつくかどうかなんてわからないわけですよ。そもそもたかが広告に、そこまでして自分自身を理解してもらっても全然うれしくないわけで。苦笑。このあたりは数年前に「パーミション・マーケティング」が翻訳されたときにだいぶ語られていたような。

一方で、これとは全く逆に、いくらユーザ個人のトラッキングデータを掘ってみても、消費という局面において見た場合には、実はそれほど個性がないんじゃないかという気もしているわけです。そうなると、セグメンテーションで処理する方がCost Per Orderで見た場合安くつくが故にパーソナライゼーションが意味をもたない可能性もある、と。

あるいはいるかいないかもわからない見込み客を捉まえるために金を突っ込むくらいなら、向こうから勝手に手をあげて買いにくるような強いブランドを作ることにフォーカスしたほうが売り手にとっても買い手にとっても幸福な気もするわけで。少なくとも、ぼく自身は「我々は自分たちの製品を必要としている人だけに確実にリーチできる」と豪語する企業の製品よりも「我々の製品は自分たちの信じる品質ゆえに必要とする人がわざわざ買いにきてくださる」ことを誇る企業の製品の方が、モノ自体に大差なくともよさげに感じてしまうような気がしますが。

怪しいマーケターとしていわせてもらえば、パーソナライゼーションしなければ自分の扱っている製品をエンドユーザに届けられないというのはある種の知的怠慢とも思うんだよね。《これ》を買ってくれる人がどこにいるか、想像力の限りを尽くし、知恵を尽くし、幸運な出会いをなんとかして現前させようとすることなしに、全部客に聞いてしまえば見つかるよ、というのはあんまりじゃないかと。シュルレアリストとしていわせてもらえば、ミシンとこうもり傘が解剖台上で出会わないような世界は美しくないし。意味不明だな。
もともとのエントリーで言いたかったことは、「パーソナルメディアという立場に立った場合、メジャメントはどうなるのか?」という問題提起です。この問題を考えずにリスティングビジネスの評価はできないし、お客様にリスティング広告を売る場合に何を見せれば良いのか分からなくなります。

この一節はちょっと意味がとりずらいんですが、リスティングビジネスの評価自体はまずはCPRなりCPOなりでなされる類のことなんじゃないのかな。少なくともクライアントにはそれがパーソナルメディアかどうかなんて関係ないわけで。で、パーソナライゼーションの進展が現状のリスティング広告以上の費用対効果をもたらしてくれるかについてはかなり疑問なわけです。

SEM的にはむしろ、自然文検索エンジンを前提とする文脈解釈をベースにしたリスティングが次のブレイクスルーなんじゃないかと思います。ヒストリカルなデータからユーザの嗜好を類推するよりもよほどマッチしそうだし、利用者にとってのメリットも高い気が。ジャストシステムあたりが一発逆転を賭けて打倒Googleに挑むなんて図式も見てみたいかも。サイバーエリアリサーチのやっているようなIP−エリアマッチングと組み合わせると、かなり強烈だなあ。そこまでやると無理無理か。




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