I≠PHS

mobile 】 2009 / 08 / 09
 以前、「ウィルコムが俺にもっと喘げと囁いている」というエントリーで東芝製のウィルコム端末「WILLCOM NS」をぼろくそに叩いて、ウィルコム社員ブログの記事へのトラックバックを華麗にスルーされた衰弱堂。

 気がつけば、12年ほど使い続けたPHSに別れを告げ、docomoの東芝製スマートフォン、T-01Aに乗り換えていたのでした。この間の心の揺れと最終的に決断した理由を。長くなりそうな使用後のレビューなどは別途改めて。

 
ぼくがウィルコムを捨てた若干の理由
 まず書いておきたいのは、docomoを使いたいという積極的な理由よりもウィルコムをもうこれ以上使いたくないという心理の方が大きかったということ。

 なぜか?

 6月に発表された「smile!×mobile!キャンペーン」心が折れたから。このキャンペーン、おそらくほとんどの人は知らないと思うので簡単に紹介すると
キャンペーン期間中(筆者注:2009年6月17日〜7月31日)に以下の対象機種(筆者注:W-SIM対応機種を含む通信専用機種)でW-VALUE SELECTにて新規ご契約いただいた場合、「新つなぎ放題」の月額料金3,880円および機種代金あわせて月額980円※2にて2年間インターネットが使い放題となります。

WILLCOM|「smile!×smile!キャンペーン」および「smile!×mobile!キャンペーン」の実施について
 ぼくはAdvanced/W-ZERO3[es]を使い続ける間、ウィルコム定額プラン(2900円でメールとウィルコム間の通話無料。ただし知人でウィルコム端末を有する人物は存在しない)にデータ定額(1050円〜上限3800円、PC利用時上限6300円+ISP接続料)の組み合わせで、ウィルコム定額プランには無料通話分が含まれないため月1000円ほどの通話料を支払い、だいたい5000円〜7000円になってました。
 このキャンペーンが意味しているのはこういうことですよね。「12年間使い続けた電話番号を捨てて、解約して新規で『smile!×mobile!キャンペーン』で契約したW-SIMをお使いのアドエスに挿せば、データ通信と通話料合わせて月2000円〜3000円と半額になりますよ。」

 なにそれ?

 新規買い替えについても一瞬検討はしました。が、ばかばかしくなったんですよ。長期にわたり使い続けているユーザに<解約→契約→関係各位に新番号連絡>とそこまで面倒をかけさせ、そうした手間を惜しむユーザからは余禄を掠め取り続ける気なんだね? と。

傑作機Advanced/W-ZERO3[es]とWindows Mobile6.5
 Advanced/W-ZERO3[es]は3インチながらWVGA液晶を採用し、CPUの処理速度と通信速度を除けばいまでも十分通用する端末だと思います。T-01Aを使っていてもなお、上回っている点をいくつかもっているのは確か。テンキー+スライド式フルキーボード+Xcrawl(接触式のスクロールホイール)の物理的インターフェース、平型イヤホンジャック(贅沢をいえば3.5mmφのステレオミニジャックにしてほしかったが)+miniUSBジャック+充電ジャックの3つのジャック。現行機種と比べ劣るのはBluetoothが非搭載なことくらい。

 後継機種にあたるWILLCOM03はテンキーとXcrawlを排除したにもかかわらず画面サイズは3インチのままで積極的に買い換える理由に欠ける中途半端な1台。そしてこの夏、ウィルコムはスマートフォンを発表せず。
 このあたり、Microsoftが2009/3QあたりでWindows Mobile6.5(WM6.5)のリリースを予定している関係から各社ともWM搭載スマートフォンの今夏リリースには消極的で、逆によく東芝はこのタイミングで出してきたものだな、と。単に開発中にはWM6.5の話なんて全く出ていなかったから、というのが理由のようですが。

 ただどうも色々とWM6.5の話を追っていくと、ベースはこれまでのものを引きずっていてTodayスキンの差し替えレベル+αにとどまり、次のWM7で大きなバージョンアップを図るというのが識者の見るところ。WM6.5の売りの一つとして喧伝されているソフトウエア販売サービス「Windows Marketplace for Mobile」も自分の使い方を考えるとそれほど購入することもなさそう(しかも当初WM6.5からといわれていた対象ヴァージョンにWM6.1が追加されるという話が出てきている)。

進化を止めガラパゴス化するウィルコム
 そして、さらに考えると、どうやらウィルコムの端末はこれ以上未来を描くことはないだろう、という諦念がWILLCOM NSという迷機によってはっきりしてきました。ぼくの感覚ではあの端末を2009年にリリースする意味が全くわからなかったわけです。

 PHSだけを使い続けて12年、この間(欲しかったけれど買えなかった)PCMCIAカードスロットに直接挿してデータ通信できるDataScope(1997)、進化するケータイをなんとかキャッチアップしたfeelH"端末、RZ-J90"Leje"(2000)、フルHTML(HTML4.0)が閲覧可能なOperaを搭載したデザイン性にも優れるAir H Phone、AH-K3001V(2004、通称:京ぽん)、そしてスマートフォンの歴史を切り開いた(これも高くて買えなかった)WS003SH(2005、初代W-ZERO3)。
 以降、2006年7月にW-ZERO3[es](使用1年以上の買い替え購入)、2007年7月にAdvanced/W-ZERO3[es](W Value-Selectの2年しばりで購入)、2008年6月にWILLCOM 03と毎年スマートフォンの新機種をリリースしてきたわけです。この流れが今年切れた、と。

WILLCOM COREはいつスマートフォンと交わるのだろうか?
 もちろん、WM6.5のリリースに合わせ毎夏のスマートフォン新機種リリースを秋以降に延期した、という見方もありえて、待ってみるのもありなのかな、とは思ったわけです。しかし、通信速度に関しては改善される可能性は極めて少ない、というのがどうもはっきりしてきたわけです。さらにシャープが手を引けばスマートフォンの新機種投入もないんじゃないかと。
 WILLCOMの今年最大の注力部分は次世代PHS「WILLCOM CORE XGP」のサービスリリース。ところが、いつの間にかサービスブランドネームが「WILLCOM CORE」に変わり、ドコモ網を利用した「WILLCOM CORE 3G」なんてものに手を出し始めました。CORE 3GはあくまでXGPのネットワーク整備が進むまでのつなぎサービスという位置づけでサービス停止を予め謳っています。

 ここで注目しておくべき点は1つ。XGPはデータ通信サービスだということ。しかも端末の小型化・省電力化が進まず、2009年4月開始のエリア限定サービスにあたってはPCカード型端末のみが提供され、USB接続のものが存在しないということ。

 CTOの発言等を追っていくと音声通信に関しては既存のPHSを引き続き採用する意向のよう。これはいいと思います。最初にT-01Aで電話したとき、やはり音質に違和感ありました。でも、音声だけ、データ通信だけ、という時代じゃないですよね?

 いったい、いつになったらSIM化して音声+通信のスマートフォンになるわけ?

 それまで待っていたらおそらくイーモバイルのエリア整備、特に地下街の整備も進んでHTCの高機能端末を安価に利用できるようになってそうだし、docomoでもすでに7.2Mbps出るわけです。そもそも衰弱堂家のADSLはいまだに1.5Mbpsなんですよ? 笑い。

T-01A、どうなんだ?
 そんなわけで例によって2chのT-01Aスレなどを見て物欲をひたすら亢進させる衰弱堂。どうやら新規で35000円あたりらしい。ランニングコストは2年縛り前提で7000円あたり。微妙に高いなあと思いつつ、ビックパソコン館で実機に触ってみたり、北海道に電話かけられなくて1週間発売中止になったりする中、なおも情報収集を続けていると我が池袋にMNPで税抜き7800円の店があるとの情報が。新規はいくらなのだろうと半ば冷やかし半ば期待して訪れてみると税抜き17800円だか。10分迷って買ってしまい、翌週ウィルコムプラザで解約手続きをした次第。

 それにしてもウィルコムプラザの手続きの事務的なこと。12年使って「いままでありがとうございました」の一言もなしか。まあいいけど。あ、隣にいた知らない人も解約手続きしてました。笑い。

 ちなみに7月末時点のTCA発表の携帯電話・PHS契約数でウィルコムは18500件の純減を記録。これにはデータ端末も含まれていて、docomoのMVNOとなるCORE 3Gの増分(11300件)は含まれません。これを入れても7200件の純減ですが。

 そのうちの1件が12年間使い続けたユーザだということをウィルコムの中の方におかれましては、どうか記憶の片隅にとどめておいてほしいと老婆心から願うものであります。


(補記)連絡先を存じている方にはすでに新しい電話番号をご連絡さしあげたのですが、まだ聞いてねえぞ、という衰弱堂の知人の方はメール、Windows Live Messenger、Skype、mixiあたりからご連絡ください。



タグ:Willcom PHS





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