ThinkPad R40eにUbuntu 9.04で無線LANカードを認識させるまで

item 】 2009 / 05 / 17
 そんなわけで、「5000円のThinkPad R40eにUbuntu 9.04」に書いたようにThinkPad R40eでは特に問題もなくUbuntu 9.04が動いたのだが、とりあえず置き場所が確定していないこともあり無線LANで使いたい。しかしこのマシン、値段が値段である。当然ながら無線LANは内蔵されていない。ちょうどプラネックスのGW-NS54GというIEEE802.11g対応の無線LANカードが余っていたのでこれを使うことにした。ところがどうにもこれが泥沼のはじまりだったわけだ。

 振り返るとなんとも行き当たりばったりで実にでたらめなやり口である。それこそJ氏などから見れば、「なにをやっているのだおまえは」となるのだろうが、こっちはいきなりガンダム渡されて「こいつ動かないぞ」とつぶやいている、重力に縛られたしがないオールドタイプである。
 他の人の役に立つのかは定かではないが、いくつかのサイトの情報に非常に助けられたので感謝の意味も込めてここでまとめておく次第。なお、内容については責任持てません。やってみたら動いた、といった按配なので。




ThinkPad USB トラックポイントキーボード(日本語)
 ThinkPad好きのぼくは、「ThinkPlus USBトラベルキーボード」を買うべきか悩んだものだが、値段が高かったことと、使わないウルトラナビ(タッチパッド)のせいで机上の面積を占めすぎることから敬遠していた。これはトラックポイントのみでサイズはコンパクト、かつ価格も半額。迷わず購入。まあ、ご想像のとおりでキータッチはThinkPadに劣る。このキーボード自体があまりに薄く軽量すぎるせいもあるだろう。HHKはあの重さに意味があると思う。それでもトラックポイントのおかげでキーボードから手を離さずにすむ利点は大きい。
NetworkManagerとの格闘

 過去にLinuxのディストリビューションを使ったときにはネットワークの設定はとにかくあちこちの設定ファイルを編集するというどうにも入りにくい世界だったのだが、Ubuntu 9.04を入れてみると、ごく普通にGUIの設定マネージャがあるので拍子抜けだった。インストーラで入れて動いたそのままでパッケージは追加していない状態で、メニューバーの

 システム>設定>ネットワーク接続

を見るとWindowsと大差ない設定画面が表示される。有線、無線、モバイルブロードバンド、VPN、DSLというタブがある。

 ところがこれの無線の設定をしたり有線の設定を削除したりでリブートを繰り返し(ネットワーク設定のリロードもできるのだが理解していないのでひたすらリブート、しかもメニューバーから)、しかし一向につながる気配がない。いったいどうなっておるのか。GNOME 上海を心行くまで楽しめというお告げなのか? そんなわけはない。「ubuntu 無線LAN 設定」などで検索しあちこち見ていくがどうもよくわからない。

 実際にはこの時点でメニューパネルのネットワークアイコンを左クリックしたときに、Windowsで表示される野良AP(近隣住民の使っていると思しきステルス化されていない無線LAN APがいくつかある)がまったく表示されていないことに注目すべきだった。要するに無線LANカードが機能していないのだ。無線LANカードのLEDはPowerが点灯しLinkが消灯状態。

Ubuntuの通過儀礼

 このあたりでGUIによる設定をあきらめ、confの書き換えで何とかしようとあがきはじめた。無線LAN関係の設定で書き換えがあるのはどうやら
/etc/NetworkManager/nm-system-settings.conf
/etc/network/interfaces
wpa_supplicant.conf
あたりらしい。3番目のものは存在せず。一番上のNetworkManagerの設定ファイルを書き換えてみるかと

 アプリケーション>アクセサリ>端末

を起動して、
$ sudo vim /etc/NetworkManager/nm-system-settings.conf
などとよそで見てきたのをまねてちょっと気取って打ってみたらcommand not found。いや、何を気取ってるんだお前は。しょぼいなー、衰弱。UbuntuではgeditというGUIのエディタが使えます。
$ sudo gedit /etc/NetworkManager/nm-system-settings.conf
で設定ファイルを開き、
[ifupdown]
managed=false
という初期値を
[ifupdown]
managed=true
に変更するとよい、というのをろくろく理解せず読みかじりのまま試してみるも完敗(当然ながらいまだ無線LANカードは眠ったままなのでで勝ち目はまったくない)。なんどかこのファイルをいじってみるがどうにもならない。そのうちWindowsライクにファイルマネージャからconfを編集しようとしてUbuntuの洗礼を浴びる。Ubuntuでは管理者権限で実行しないとシステム領域の変更ができない。新規ファイルの保存もできない。ここで
$ sudo gedit
からgeditのファイルオープンアイコンをファイルマネージャ代わりにする技を身につける。

 衰弱堂 は 小技 が 1 上がった!
 無線LAN は ようすをみている

いま何が起きているのかを知ること

 このあたりの試行錯誤はもうきりがないのでそろそろ割愛したい。要約すると、

 リブート、しょぼん、リブート、しょぼん、リブート。

とかまあそんな感じ。しかし、問題に足を取られているときこそ、いま置かれている状況を把握すべきだと、きみは仕事で学んだのではなかったのか、衰弱よ。ああ、嘆かわしい。ああ、情けない。

 そしてようやくログを見てみるということに頭が回った。乏しいLinuxの知識では確かログは/var/log/にあったはず。/var/log/user.logを見ると
Cannot find firmware file 'b43/ucode5.fw'
というエラーを吐きまくっていた。検索してみると80nikkiさんの「Ubuntu 9.04 で 無線LANアダプタ WLI-CB-G54 を利用する」というエントリで同様の問題に対処していた。書いてある通りに
$ sudo aptitude install b43-fwcutter
を実行(実際には先にconfの設定は終わっていて最後にこれを実行したところ無線LANが開通した)。

WPA2-AESでステルスAPに無線LANアクセスするためのconf設定

 最終的な設定ファイルを完成させるまでにいくつかの記事が非常に参考になった。まずは当該記事へのリンクを。 上記のほかにもいくつものブログやWebサイトを参照の上、どうにかこうにか乗り越えた次第。深く深く感謝。

 さて、無線LANカードが仕事をしないまま実はこのconf設定をあれこれいじっていたのだけれど、検索して見ていくと古いバージョンのUbuntuではステルスAPの無線LAN接続はNetworkManagerからでは設定できないような記載があった。Ubuntu9.04ではカードが正しく認識されていればメニューバーのネットワークアイコンを左クリックして「ステルスモードの無線ネットワークに接続」からの設定でいけるような気もする。

 無線LANのアクセスポイントにはコレガのCG-WLGAP01を使用している。SSIDやWPA Keyは別途書き留めておいたが無線LANの認証方式や暗号方式はうろ覚えだった。面倒な場所に設置してあり、ノートPCに有線でつなぎなおして設定画面を呼び出すのが面倒だ。そこで我が持ち歩かれないモバイルノート、CF-R3を取り出しインテルPROSet/Wirelessの接続の詳細を確認。ネットワーク認証はWPA2-パーソナル、データ暗号化はAES - CCMPだった。

 固定IPアドレスはおおざっぱに192.168.1.50で設定することとし、接続チャネルを10に固定することとした。これはThinkPad R40が802.11b規格では1-14チャネルが標準なのに対して11チャネルまでしか対応しないというUbuntu日本語フォーラムでの情報を見て念のため。

 さて、これらを踏まえて、まずwpa_supplicant.confを以下のように書いた。
ctrl_interface=/var/run/wpa_supplicant
ap_scan=10
network={
ssid="SuiJackDo_Pseudo_AP_Name"
key_mgmt=WPA-PSK
proto=RSN
pairwise=CCMP
group=CCMP
#psk="hogehogehoge"
psk=123456789abcdef123456789abcdef123456789abcdef123456789abcdef1234
}
 一行目は最初はUbuntu内のファイルを検索して「ctrl_interface=/sbin/wpa_supplicant」と書いていた。これで動いたのだが、検索をしてもヒットしないので気持ちが悪い。/var/run/は確か何かあったなあ、と書き換えてみたらこれでよかった。ap_scanでチャネル番号設定。この2行を「network={」の中に書くとだめだ。やったからわかります。苦笑。

 wpa_supplicant.confは/etc/wpa_supplicant/に保存し、続いて/etc/network/interfacesを以下のように書いた。
auto lo
iface lo inet loopback

#force wlan0

iface wlan0 inet static
address 192.168.1.50
netmask 255.255.255.0
gateway 192.168.1.1

auto wlan0
wpa-driver wext
wpa-conf /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
wpa-driverは
$ sudo /sbin/wpa_supplicant -h
で確認すると
drivers:
wext = Linux wireless extensions (generic)
atmel = ATMEL AT76C5XXx (USB, PCMCIA)
wired = wpa_supplicant wired Ethernet driver
と3種類あることがわかったがどれが該当なのかはわからない。よってgeneric決め打ち。

 かくして何十回目かのリブートの果てに……。

そして、こうなった

Ubuntu 9.04 Desktop


 よくがんばったよ、自分……。

 しかしデスクトップもまだデフォルトのまま。家庭内Webアプリケーションサーバとしての設定もされておらぬ。さらに色々手を入れていくにあたっては、Ubuntu 9.04 Jaunty Jackalopeを使う - Sickly Life(itiriさん)が充実していて読み応えあり。うーむ、道は遠い。それもそうか。

 オレは
 ようやく
 登りはじめた
 ばかりだからな

 この
 はてしなく遠い
 Ubuntu坂をよ…

          未完

タグ:thinkpad ubuntu





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この記事へのコメント
以下が参考になり問題が解決しました。大変ありがとうございました。(Ubuntu9.04&WLI-CB-G54HP)

$ sudo aptitude install b43-fwcutter

を実行(実際には先にconfの設定は終わっていて最後にこれを実行したところ無線LANが開通した)。
Posted by 風と共に at 2009年08月18日 12:02
風と共に さん:

へぼへぼなメモが問題解決のお役に立てたようでなによりです。

が、これはぼくもさっぱりわからなくて、本文中にあるように

80nikkiさんの「Ubuntu 9.04 で 無線LANアダプタ WLI-CB-G54 を利用する」

http://d.hatena.ne.jp/n80/20090512/1242115671

がなければ、さらに遠回りしていた気がします。

先人の皆様に改めて感謝。

しつつ、このR40e、もうずいぶん電源を入れておりません……。
Posted by 衰弱堂 at 2009年08月19日 00:18
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