中村博文「【熱血! 寿司職人物語】音やん(20)」(双葉社)

comics 】 2009 / 04 / 16
連載誌「アクションピザッツ」の休刊とともに2004年に連載打ち切り(「ピザッツ」はその後リニューアルして刊行中)となり、単行本も19巻を最後に未完のまま中断していた中村博文「音やん」(雑記の以前のレビュー)の新刊がいきなり発売されていた。



19巻に収録されなかった連載最終話に、2007年よりCVS向けの独自編集の軽装版コミック本「食の鉄人たち」に収録された5話分の合わせて6話を収録。この連載最終話のみ未読であとは「食の鉄人たち」で読んでいた。

いかにも物足りなさはある。2007年12月20日号に一挙3話、2008年9月20日号に1話、2009年1月20日号に1話。2年分だとしても月刊連載のペースならもう単行本は4冊出ているわけで、もっと読みたいのが正直なところ。それでもこうして続巻が出たのを喜ぶべきなんだろうなあ。

こうして単行本にまとめられ通しで読んでみると、「食の鉄人たち」で断続的に読んでいたときには気づかなかった点がなくもない。

なんといっても、19巻のような人物をうまく動かして話をつないでいく軽妙さがいささか失われているような気がする。全体的に話のモチーフはちょっと本道とずれたところでの勝負ものが並んでいて、徐々に煮詰められた音寿司の空気が薄まってしまっているように感じた。

やはり積み上げてきた世界観を、時間を置いて、読み切りという先の見えない媒体で発表し続けるのは作者にとっても苦しい作業なのだろう。何より、いつ読めるのかわからない愛読者もつらい。苦笑。

連載再開、ないしは移籍の可能性はないものだろうか。コミック誌自体市場が縮んでいるとも聞くので難しいだろうなあ。漫画ゴラク系には「江戸前の旬」とそのスピンオフ作品「寿司魂」があるし、ビックコミック系には「味いちもんめ」と「美味しんぼ」がある。可能性があるのは講談社? まあでも、講談社をその気にさせるためにはまずこの巻が売れてほしいものだなあ。


タグ:comic food





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