「さようなら、テレビたち」と思いきや

essay 】 2008 / 08 / 17
こんな形でお別れとは、ぼくはきみたちのことを何も知らなかったのだなと思う。

今年になって、ベッドの足元、高い位置に置いていた14型アナログテレビのメインスイッチが入らなくなった。主電源ボタンの手ごたえがない。狭い場所に置いているし、ゲーム機もつないでいない、そもそもろくに見ていないのだから買い換えようというモチベーションがあがるはずもない。テレビドラマなんて、もう「コーチ」(主演:玉置浩二、フジテレビ(1996))あたりが最後。あ、「君といた未来のために 〜I'll be back〜」(主演:堂本剛、日本テレビ(1999))が最後かな。朝のニュースや天気予報はYahoo!あたりでも見ておけばよい。そんなわけで、テレビは使わなくなった。

それでも総合格闘技だとか、ヨーロッパのサッカーだとかは見たいので、PCに3000円で買ったジャンクのTVチューナーカードを刺して、PCで見る。見ながらWindows Live MessengerだのSkypeだのでくだらないことをつぶやきながら盛り上がっていることもあり、そもそもPCのある部屋からじゃ遠くて見えない、ベッドに座るか寝るかして見るしかないあのテレビは使いづらいんだ。マウスホイールでチャンネル変えられないし。

そんなわけで壊れたテレビをペットのように捨てることもなく(意味不明)、そのまま放置しているのだが、先月ポストに妙なお知らせが入っていた。「首都高速道路等のテレビ共聴施設をご利用の皆様へ」とある。財団法人東京ケーブルビジョンからの「地上デジタル放送に関するお知らせ」。

今の住まいは首都高に隣接しているせいか難視聴地域対策でケーブルテレビが引き込まれている。そういうものだと思っていたら、地デジで受信障害が解消されるため終了みたいなことをいっている。ふーむ。

正確には
当地域で財団が維持管理している施設も、地上アナログ放送終了をもってその役目を終えた後は、順次撤去する予定です。
と書かれているんだが、いったいどんな施設を持ってるんだ? 引き込まれているのはとしまテレビみたいなんだが。そもそも財団法人東京ケーブルビジョンってなんなんだ? 調べてみるとNHKと在京キー局出捐で1970年に都市部の難視聴対策のために設立された団体らしい。役員には郵政省だの総務省だのの局長とやらが並ぶ。

そうか、地デジで難視聴地域がなくなると(実際にはなくなるどころか増えるらしいが)、この手の財団はもう用無しなのか。それで前受金を地デジ開始までに使いきろうとしているのか? で、代わりにB-CASみたいな会社でこうした財団のポストの代わりを用意しようということなんだろうか。

とまれ、このままだとあと1071日で衰弱堂のテレビは終了だ。うーん、まだまだ見れるじゃないか。カウントダウン早すぎ。ぜんぜんさようならじゃない。地デジ地デジうるさすぎ。14型のアナログブラウン管テレビなんてもう手に入らないのかと思いきや、楽天で1万円弱で売ってるし。

じゃあ、その後は? 完全に勘違いしていたのだが、このままCATV引き込みでも2011年7月24日のアナログ放送終了で地上波の視聴はできなくなる。CATVだとデジタルを既存のSTB向けに、もしくは共聴施設向けにアナログにコンバートしてくれるのかと思いきやそんな手間はかけてくれない。エコエコいうならこういうことやってからにしろよと。ただしアンテナを設置しなくともパススルーに対応しているCATVが引き込まれている場合は契約してSTBを用意することなしに、チューナーとB-CASカードを用意すれば視聴できるようだ。そんな用意が面倒だからもうお別れしようという駄目っぷりなのだけれど、それでもアンテナ立てる手間とコストがなければ最後は折れるのかもしれない。

この駄目っぷりならもうワンセグ放送をPCで視聴する、というのはありそうだ。いまでも大画面を必要としていないし、我が15インチ液晶ディスプレイの全画面で見ることも少ない。音声だけでもそこそこいける。問題はむしろワンセグ放送の番組表がないことだ。地上波と同じなんだろうか。

それにしてもいまさらだけれど、B-CASを使って地上波放送の視聴を私書箱しかない私企業を窓口にした許可制にしよう、などと考えた人たちには本当に驚かされる。さんざん規制緩和を声高に叫んでいる裏でこんなことをしていたんですね。

あれ、B-CASカードのユーザ登録って必須じゃないの? しかも、B-CASカードはチューナーに付属しているのか。なんだなんだ、ぜんぜん理解してないじゃん。って、すごいわかりにくいよ! B-CAS社にユーザ登録する必要性がまるでわからない。なんでも、
B-CAS社は、B-CASカードが故障した時の交換や紛失・盗難時の再発行処理、B-CASカードのバージョンアップなどが必要となった場合の交換等の運用管理を行っています。これらの業務を円滑に行うために、B-CAS社ではユーザー登録をお願いしています。
ということみたいですけど。カードって、故障するの? バージョンアップのための交換処理なんて現実問題、できるの? 私書箱あふれないか? そもそもカードを買い切りにしないでレンタルすることのメリットがまるでわからない。きっと著作権者とか公衆送信事業者にしかわからないのだろう。

まあ、としまテレビの共聴施設はマンション全体で使っているはずなので残るような気もするし、こりゃあと2年もすれば地デジチューナーをひょこっと買ってきてつなげるだけでいけるんじゃなかろうか。チューナーの価格はまだまだ下がりそうだし、どうやら別れを告げてみたけれど行く末は定かではないようで。


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Comment(4) | TrackBack(0) | essay

この記事へのコメント
TVが無い豊島区民
(゚∀゚)人(゚∀゚)ナカーマ
Posted by zerobyte at 2008年08月17日 23:27
あるよ。映らないだけだよ。笑い。
Posted by 衰弱堂 at 2008年08月18日 23:55
自分、頭が悪いんでこういうの苦手なんですわ。


ナントカ機構だの、カントカ法人だの、ビーキャスだのエステービーだのチデジだのゲジゲジだの。なんかの呪文としか思えず。






...ここだけわかりました ⇒ エコエコアザラク
Posted by オヤジギャガー at 2008年08月20日 23:05
|...ここだけわかりました ⇒ エコエコアザラク

あーそこの人、入れようとしたが入らなかったギャグを拾い食いしないように。苦笑。
Posted by 衰弱堂 at 2008年08月21日 08:09
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